現地でスマホを使う

現地でスマホを使う場合、日本のスマホをそのまま持って行ったのでは使用できません。新たな端末を購入したり、日本での契約を止めたり、番号保管など様々な方法についてご紹介します。

まずは自身の契約内容を確認

まず初めに自身の契約内容を確認しましょう。海外滞在中、日本の契約をどうするかの判断は契約しているキャリアによって大きく変わってきます。

海外滞在期間が1年~2年などと長くなる場合は思い切って解約してしまう人もいますが、一度解約してしまうと再度契約する際に電話番号が変わってしまいます。よって帰国後も同じ電話番号を使いたいという人は、何らかの形で番号保管をする必要があります。また解約する場合でも、解約時期によっては高い解約料がかかる場合があるので、自身の規約内容と合わせて解約可能時期についても確認しておきましょう。

なお、格安SIMを使っている方は、現状いわゆる”番号保管”というサービスはないので、注意してください。

電話番号保管を希望する場合

▼au、ソフトバンク、ドコモと契約中の方

“番号保管サービス”というものがあるので、それを利用することになります。各会社の手数料や保管期間などは以下の通りです。3社とも毎月400円程度、年間でも約5000円支払えば電話番号を保存することができます。

   
※2018年現在
au ソフトバンク ドコモ
手数料 2,000円 3,000円 1,000円
月額費用 372円 390円 電話番号 400円
メールアドレス 100円
保管期間 最長5年最長5年最長3年

▼格安SIMを契約中の方

現時点で、格安SIMを提供する会社では電話番号保管のサービスは実施していません。よって格安SIMの方で電話番号保管を希望する人は、最安値のプランに変更して維持する、という方法になります。ただしその場合、音声通話付のプランでは最も安いものでも1,130円/月(イオンモバイル)となるので、年間約1.5万円もかかってしまいます。

一旦解約する場合

大手3社の場合、通常契約期間は2年間となっており、更新月(2か月間)以外に解約すると解約手数料が9,500円かかります。解約手数料を払いたくない場合、できるだけこの期間に解約するのがいいですね。

また格安SIMの場合も契約期間が会社によって設けられているので、ご自身の契約内容を確認してみましょう。

なお、解約手続きについては、通常解約日にしか手続きはできないようになっているので、出発当日まで解約したくない人は細かい手続きの流れを事前に確認しておくことをおすすめします。

海外でスマホを使うには?

さて、では現地ではどのようにスマホを使うかですが、まず重要なポイントが日本で使っていたスマホを引き続き海外でも使うかという点。もちろん可能であればそのまま使いたい人がほとんどかと思いますが、それには条件があります。その条件とは、お持ちのスマホがSIMフリーの端末であるか、またはSIMロック解除が可能な端末であるかということ。

あなたのスマホ、海外で使える?

格安SIMをご利用で、契約時に各社でセット端末などを購入された方はほとんどがSIMフリー版の端末です。SIMフリーの端末であればそのまま海外にもっていってSIMカードを入れ替えれば現地で使うことができます。

一方、auやソフトバンク、ドコモなどでスマホを買われた方は通常SIMロックがかかった状態の端末をお持ちのはずです。そんな方はお持ちの端末がSIMロック解除可能な端末であるか調べる必要があります。

SIMロック解除できる端末とできない端末がある

調べ方としては、iPhoneの場合「iPhone6s」以降、Andoridの場合は2015年5月以降に発売したモデルは、各携帯電話会社にて所定の手数料を払えばSIMロック解除が可能です。詳細な情報(対応端末一覧など)については各社のホームページに掲載がありますのでそちらからご確認ください。残念ながら解除対応でない端末をお持ちの方は、海外で使用するにあたり、新たにSIMフリーの端末を入手するかレンタルする必要があります。

それでは晴れてSIMフリー版を手に入れたあと、いよいよ海外でスマホを使うにはどうしたらよいか。その方法を見ていきましょう。

1.現地の携帯電話会社で通話付プリペイドタイプのSIMカードを買う

日本ではほとんど電話することがない、または用事があるときはLINEで通話するという人は、海外ではデータ通信だけで大丈夫!と思いがちです。しかしながら海外生活の中では意外と電話はできる状態にしておいたほうが良いものです。

というのも、友達との連絡以外にも部屋探しの際の連絡やアルバイトの採用連絡の際など、電話やSMS(ショートメッセージ)が使われることが多いからです。

よって現地でスマホを使う際は、よほどの事情がない限り、現地の携帯電話会社の通話付SIMカードを買いましょう。プランの内容は国や会社によって様々ですが、例としてここではオーストラリアの場合をご紹介します。

オーストラリアの3大携帯電話会社はテルストラ、オプタス、ボーダフォンになりますが、留学生やワーホリメーカーに人気なのはオプタス。以下はオプタスの代表的なプランです。

<オーストラリア Optusの場合>

・Ultimate Plus 30ドル ※2018年現在

– データ通信:3GB
– 有効期限:28日
– 国内通話・SMS無制限

このプランであればだいたい1か月3,000円程度でスマホが使えます。なお通話やSMSは無制限なので、オーストラリア国内であれば友人といくら電話したりメッセージをやりとりしてもOKというのが嬉しいです。

SIMカードのプランについては事前にホームページで確認できますし、国内なら無料でSIMを届けてもらうこともできます。ただしSIMカードの入れ方やアクティベーションなど、操作方法に自信がない方は現地のお店に行って購入するついでに設定してもらうのが良いでしょう。

2.現地の格安SIMを買ってみる

スマホの操作や英語力に自信がある人は、現地の格安SIMを利用するのも良いでしょう。各国には大手の携帯電話会社があるので、ほとんどの場合大手の中からいずれかを選んで契約しますが、日本と同様、格安SIMを扱う小さな会社が複数あります。メリットはとにかく価格が安いことですが、デメリットもあります。それはほとんどの場合それらの会社には店舗がなく、スーパーマーケットやコンビニ、インターネットでSIMカードを購入し、自力で設定しなければならないこと。英語力が低かったり、スマホの操作に慣れていないと設定にかなり苦労する場合があります。また地域によっては電波が弱かったり、通信状況が悪い場合があるのも覚悟しておく必要があります。

ただワーホリ中はできるだけ出費は抑えたいのも現実!安さを重視するなら、一度試してみてください。

3.Wi-Fiだけで乗り切る

先述した通り、現地で友人と連絡を取ったり、生活するうえで不便なのであまりおすすめはしませんが、あえてSIMカードを購入しないという手もあります。オーストラリアやカナダ、イギリスなどの都市部では街中やレストランでフリーWi-Fiが使えるところも増えていますし、学校や家でWi-Fi環境をうまく使えばそれなりにやっていくことができるでしょう。滞在期間が短かったり、電話は絶対にしない!ということであればWi-Fiだけで乗り切るのもアリかもしれません。

なお、この場合はSIMロックが解除されていない状態のスマホでも使用することができます。