多くの人は、ワーホリで渡航後、1か月~3か月程度ホームステイをします。いきなりシェアハウスに住むのも予算面でのメリットがありますが、やはり生活に慣れないうちはホストファミリーに食事や生活のサポートをしてもらえると助かりますし、よりスムーズに現地の生活に慣れることができるという利点があります。
ここではホームステイ終了後、現地で部屋探しをされる際のポイントや探し方をご紹介します。
情報の集め方
ホームステイの期間が終わる2週間程度前には、次に移り住む場所探しをスタートしましょう。日本で部屋探しといえば、まずは不動産屋さんに行って、、、というのが王道ですが、ワーホリでのシェアハウス探しで地元の不動産屋さんに行くことはほとんどありません。もちろん複数物件を管理している不動産屋は存在するのですが、ほとんどの場合一軒家や一人暮らし用のアパートなどでワーホリメーカーや留学生にとっては高額なものになります。
よってほとんどのワーホリメーカーは人伝いの情報収集やインターネット・学校などの掲示板で情報を得ます。
なお、部屋探しをする際、同じ街でシェアハウスを探す人と、ホームステイが終わるタイミングで街を移る人とで探し方が少し異なるので、ここでは2つの場合についてそれぞれ説明をします。
▼同じ街で移り住む場合
まずホストファミリーや学校の友人から情報収集をしてみましょう。日本でシェアハウスに住んでいると聞くとまだまだ珍しいことですが、カナダやオーストラリア、ヨーロッパの国々において、シェアハウスというのは一時滞在者だけでなく地元の若者にも根付いた文化になっています。
その為その数は大変多く、中にはあまり家の中の環境がよくなかったり、ハウスルールが厳しすぎる、または甘すぎて破綻しているなどその質はピンキリです。
よって、できれば自分より先にシェアハウス生活を始めているワーホリや留学生たちにまずは情報を聞いてみるのがおすすめです。エリアごとの特色であったり、人気のエリア、危ない地域情報などはできるだけ細かく聞いておきましょう。また知人が部屋を出るので代わりに住んでほしい、自分が住んでいる家の部屋が空いているなど直接交渉できるような物件につながることも多々あります。
そうして情報収集をしながら、必要に応じて学校の掲示板や地域のWEBサイトなどで物件を検索し、実際に家主に問い合わせ、家を見に行くという流れになります。
▼ホームステイ終了のタイミングで街を移る場合
最も効率がいいのは、移動予定の街に住んだことがある人を見つけて情報を聞くこと。日本でもそうですが、土地勘の全くない場所での部屋探しはかなり困難。各街には住みやすく人気の場所だったり、反対に少し危険なエリアだったりというのが必ずあります。もしその場所をよく知る人が周りにいれば、ぜひ直接話を聞いてみてください。
ただし、必ずしも周囲に詳しい人がいるとは限らないので、多くの場合はインターネットで情報収集をすることになるでしょう。その場合も、いきなり家探しからスタートするのではなく、まずはエリアの情報を掴むことから始めてみてください。
また同じ地域で引っ越しをする場合は、現在の家に住みながらいくつか新しい家の見学に行って決めるということが可能ですが、遠い街に移る場合事前の見学ができません。ただ多くのシェアハウスでは、一度契約すると1か月~数か月の最低入居期間というものが定められており、もし環境が合わなかった場合でも途中で解約することができないので注意が必要です。(解約する場合は一定の解約料や最低期間分の料金支払いが発生します)
そんな時おすすめなのが、移動後最初の1~2週間程度だけ暫定的な部屋を借りるというもの。予算によって格安ホテルやバックパッカーなどの安宿、またはとりあえず1週間だけ住めるシェアハウスなど短期間での宿泊が可能な部屋を抑えて移動します。
そうすることで実際に移動先の街に到着してから、自分の目で部屋や周辺の様子などを確認し、最適な部屋を見つけることができます。
インスペクションとは?
家探しの際、ほとんどの場合入居前に”インスペクション”を行います。これは日本で言うところの”内見”で、要するに家や部屋の見学です。WEBや掲示板などで気になる部屋を見つけたら、まずはインスペクションの予約を取ります。
実際に部屋を見せてもらいながら、貸主やハウスメイト・シェアメイトと話をして説明を聞いたり、疑問点を聞いたりして最終的に借りるかの判断をします。
なお、インスペクションに行く際、特に女性は友人と二人以上で行くことをおすすめします。インスペクションとはいえ、知らない人の家を一人で訪ねるのは少々危険ですし、自分だけでなく第3者の目で家の良し悪しを判断してもらうのも効果的です。
部屋を決めるときの注意点
インスペクションをする際、特に注意すべき点を確認しておきましょう。日本で部屋を借りる際とは少し事情が異なるので注意してください。
▼確認すべきこと
・家賃、デポジット、光熱費など費用について
WEBで家賃などの情報は得ているかもしれませんが、改めてデポジット(保証金)の有無や光熱費などについて確認しておきましょう。光熱費は家賃に含まれる場合以外に、別で一定額を毎月請求されたり、使った分だけ請求されるパターンがあります。
・Wi-Fiの有無などインターネット環境と費用
ほとんどの人がスマホやパソコン用にインターネットを必要とすると思います。入居した場合どのようにネットを使うか聞いておきましょう。費用についても別料金の場合と家賃に含まれる場合とがあります。また使用が可能な場合、容量制限についても聞いておきましょう。近年日本ではWi-Fiが使えると容量無制限ということが多いですが、海外の場合使える容量に制限がある場合も多いので注意が必要です。
・最低入居期間
一度契約したら、最低何か月住まないといけないのか聞いておきましょう。長いと3か月以上住まないと解約料が発生する場合などもありますので、特に数か月で街を移動する予定のある方は注意が必要です。またインスペクションの時は良くても、実際入居してみたら環境が最悪だった!という場合も稀にあるので、あまりに最低入居期間が長かったり、解約料が高い場合は慎重になったほうが無難です。
・シーツなどの寝具や家具の提供
WEBサイトなどで”furnished”と書いてあれば”家具付”という意味です。ワーホリや留学生向けではベッドやタンスなどの家具付部屋がほとんどですが、まれに家具がついていない部屋もあるので注意しましょう。また家具付きの場合でも、シーツなどのリネン類は自己手配の場合がありますので聞いておくと安心です。
・バスルームの数
特に女性はバスルームの数は気になりますね。全部でいくつのバスルームがあって、それぞれを何人で共有しているのかはぜひ確認しておきましょう。人数が多いのに一つのバスルームを共有していると、朝の忙しい時間に込み合って使えなかったり、意外と不便なものです。
・鍵について
部屋に鍵がついているかということはもちろん、家の鍵が一人に1つ支給されるか(“オウンキー”かどうか)についても聞いておきましょう。稀なことではありますが、中心部の高層マンションなどにあるシェアハウスの場合、1つの部屋に多くの人が住んでいて、1つの鍵をシェアメイト数人で共有している場合があります。そうなると、帰りの時間を連絡しあったり、いちいち鍵の受け渡しをしたりなどとても不便な生活になってしまいます。
・その他ハウスルール
その他、たとえば掃除は誰がどのように行っているか、キッチンや冷蔵庫、洗濯機の使用にルールはあるかなど細かいこともできるだけ事前に聞いておくと安心です。
国別おすすめWEBサイト
各国によって様々な情報サイトが運営されているので、日本からでも情報を閲覧することができます。現地ではほとんどの人がこれらのサイトを駆使して部屋探しをすることになるので、余裕のある方は是非一度チェックしてみてください。以下が各国でよく使われている人気・おすすめサイトです。
▼オーストラリア
<日本人向けサイト>
[オーストラリア全土] 日豪プレス http://nichigopress.jp/
[シドニー] JAMS https://www.jams.tv/
[メルボルン] DENGON NET http://www.dengonnet.net/melbourne/
<英語サイト>
・Gumtree(クラシファイド) https://www.gumtree.com.au/
・Flatmates(シェアハウス探し) https://flatmates.com.au/
▼カナダ
<日本人向けサイト>
[カナダ全土] e-Maple http://www.e-maple.net/
[バンクーバー] JPカナダ https://www.jpcanada.com/
[バンクーバー/トロント] お泊りくん http://www.otomarikun.com/
<英語サイト>
・Craigslist(クラシファイド) https://www.craigslist.org/
・Kijiji(クラシファイド) https://www.kijiji.ca/
▼イギリス
<日本人向けサイト>
[ロンドン] mixB http://www.mixb.net/
<英語サイト>
[ロンドン] move flat http://www.moveflat.com/
・Spare room https://www.spareroom.co.uk/
・Gumtree https://www.gumtree.com/
・Right move http://www.rightmove.co.uk/