語学学校を決めよう

数えきれないほどの数がある語学学校の中から、いったいどの学校を選べばいいか迷ってしまいますよね。学校ごとにもその特徴や環境は様々ですが、そもそも都市ごとにも特色があるので、学校も都市も決まっていない場合は、まずは都市から選んで絞っていきましょう。ここでは語学学校の選び方についていくつか注目すべきポイントをご紹介します。

都市も決まっていない場合は、まずは都市を決めよう

いきなり語学学校を選ぶ前に、まずは都市選びからしていきましょう。
確かに学校の規模やコースの種類など、学校によって特色はありますが、大きくはその都市によりライフスタイルが異なります。同時に在籍する先生・生徒の雰囲気や学習のスタイルも変わってくるので、まずは自分にあった都市を選び、そこから学校を絞っていきましょう。

例えばオーストラリアでいうと分かりやすいのがゴールドコーストとブリスベン。二つの都市は非常に近く、電車でも1時間ちょっとの距離です。ただし、この二つの都市は実は全く雰囲気の異なる街。
もし語学学校に通う期間は集中して勉強したい、という希望があるなら落ち着いた環境で勉強に集中できるブリスベンをおすすめします。一方、ビーチリゾートでのんびり楽しみながら勉強もしてみたい、という人はゴールドコーストがおすすめ。やはり街の雰囲気やスタイルによって集まる人も違うので都市ごとの特徴や雰囲気を調べてみて、 まずは自身のスタイルに合った都市選びから始めましょう。

学校の規模を見てみよう

語学学校の規模は、学校によって生徒数が数十人という小規模なものから数百人という大規模なものまで様々。それぞれのメリット・デメリットから自身に合った学校を選びましょう。

基本的に大規模な学校ではコース数が豊富だったり、クラスのレベル分けが細かかったりと選択肢が多いのが特徴です。ただし全体の人数が多い分、他クラスや先生とのコミュニケーションがやや希薄になる傾向があります。

一方小規模な学校になるとコース数が少なかったり、レベル分けがあまり細かくないことも多いですが、規模が小さい分アットホームで、先生との距離も近く、より細かいコミュニケーションが取れるというのがメリットになります。ただし、あまりに小さい規模の学校だと、クラスや先生と相性が合わなかった場合、他の選択肢がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

授業時間は?

学校により様々なコースが用意されているので、より自分のスタイルに合うプランを探してみてください。

例えば勉強ばかりしてないで遊びたい!という人には午前だけ、午後だけという短時間のクラスを開講している学校もあります。こういった学校は、遊びだけでなく、日中はアルバイトをしながら夜は学校で勉強したい、というスタイルの人にも適しています。

なお、国によっては就学期間に制限を設けている国があるので気を付けましょう。例えばオーストラリアは4か月、カナダやニュージーランドは最長6か月という就学期間の制限があるのでその期間を超えて学校に通うことはできません。

1クラスあたりの生徒数は?

多くの学校がクラスの最大人数は15人前後に設定しています。
もちろん最大人数は少なければ少ないほど先生の指導が行き届くので良いですが、この数はあくまでも最大数であり、時期やクラスによっては10~12名になることもあります。
もしこの最大数が20名以上だったり、もしくは明記されてないような学校があれば注意したほうが良いでしょう。

用意されているコースをチェック

各学校には、午前だけ・午後だけのような時間で選べるコースのほか、TOEIC対策コースやビジネスコースなどの専門コースを設けている学校も多くあります。特にTOEICやIELTSなど試験対策のコースにはモチベーションの高い生徒が多い傾向があり、お互い切磋琢磨しながら学習できるので、試験を受験予定の方はぜひ受講するのが良いでしょう。
なおビジネスコースなどは一定の英語力がないと受講不可などの規定が設けられているところもあるので、入学前にチェックしてみてください。

さらに例えばカナダでは半日スキーやスノボを楽しんで半日は英語の授業、また英語中級以上の方ならスキー・スノボのインストラクター資格取得を目指すコースもあります。 オーストラリアでは午前中は英語を勉強して午後はサーフィンレッスンやダイビングの資格取得を目指すコース、またヨガと英語を学ぶコースなども。
英語の勉強だけじゃ物足りない!という人はぜひ検討してみてください。

授業後や休日アクティビティの有無

授業やコースの内容以外にチェックすべきなのが課外アクティビティ。多くの学校では授業後や休日に有料または無料でアクティビティを企画・実施しています。
簡単なものでは学校のお庭でバーベキューや校内でゲーム大会など。休日には日帰りや宿泊付きの小旅行が企画されることも。旅行などになると基本的に有料となりますが、小さいものやパーティーなどは無料で参加できるものもあります。こうしたアクティビティではクラス以外の生徒たちと交流することができるので、特に初めのうちは積極的に参加すると良いでしょう。
こうした機会を積極的に設けているという点も、一つ学校選びのポイントにしてみてください。

日本人の割合は気にすべき?

みなさんの中でよくある心配ごとの一つが”日本人の割合”かと思います。確かに、せっかく外国に行くのだから日本人は少ないほうがいいと思うのは当然です。ただほとんどの学校には少なからず日本人はいます。どうしても日本人に会いたくない、、、!という人は小さな田舎町や日本人が少ないアイルランドなどの国を選ぶのがいいでしょう。
また数ある学校の中で、日本人比率の低い学校を選んだとしても、その比率は学校全体の比率のため、実際入学するとクラスは日本人ばかりだった、ということがよくあります。理由は多くの日本人の英語力がとても低いからです。ほとんどの学校の初級クラスには日本人が多く集まるので、学校全体の日本人比率はあまり気にしても意味がありません。

ではどうしたら日本人の少ない環境に身をおけるか。

それは、入学前に少しでも自分の英語力を上げておくこと。そうすればどの学校でも日本人が少ない上級クラスに入れます。基本的に、どの学校でも上のクラスに行けば行くほど日本人率は下がり、逆に英語の得意なヨーロッパ系の学生が増えます。
もし今の英語力に自信はないけど、現地で少しでも上のクラスに行きたいのであれば2カ国留学もおすすめ。ぜひ検討してみてください。

日本人スタッフの有無は?

日本人向けのパンフレットやウェブサイトで『日本人スタッフ常駐で安心』ということをアピールしているのを見かけますが、こちらもあまり気にする必要はありません。
確かに英語が全くダメ、という人にとって日本人スタッフは非常に頼もしい存在になるでしょう。ただし、語学学校には様々な国から英語が苦手な生徒もたくさん来ているので、学校スタッフは対応に慣れています。
また英語を勉強しに行っているのに、困ったときに日本語で相談しているようでは語学力は伸びません。困った時こそ、なんとか伝えようとして必死になる経験を繰り返すことで語学力は伸びていきます。
どうしても細かい話で伝わらないなど本当に困ったときは、校内にいる英語が流暢な日本人生徒に通訳に入ってもらうこともできるのであまり心配し過ぎることはありません。
少しばかり心配でも、日本人スタッフの有無に惑わされることなく良い学校選びをしてください。